顎関節症

顎関節症診療動画ページ

ご参照ください

顎関節症について

かみ合わせに不具合(ズレ)があると、顎の関節や顎を動かす筋肉に負担をかけてしまいます 。それによって、肩が異常にこったり倦怠感、頭痛などの様々な症状が現れます。

かみ合わせは歯科医でなくては直すことの出来無い事ですから、200年以上も前から世界中で色々な研究がされて来ましたが、色々な学説が乱立した上に各々が難解な迷路にはまり込んで行き混乱して来た歴史があります。そのためほとんどの歯科医はどれが正しいのか難解で迷ってしまっているのが現状です。

約30年前に現岡山大学名誉教授の山下敦と、アメリカシアトルのジャンケルソンが提唱した理論は画期的な物で、一部ですが優秀な歯科医に長い間支持されて来たものです。

現在部分的に健康保険にも適用され、当院でも長期の予後が良好ですので、積極的に勧 めております。義歯の安定、歯周病の改善、肩こり、頭痛から、背骨の湾曲、手足のしびれ、歩行のゆれ等今迄原因不明だった色々な病態が、改善されています。

正常な
かみ合わせ

正常なかみ合わせ

下の顎が左にずれた位置で
かみ合っている

下の顎が左にずれた位置でかみ合っている

関節が伸びている     縮んでいる
     筋肉が引っ張られる
左側の筋肉は縮み右側の筋肉は引っ張られた状態になっているため、右側の肩がこったり頭痛が起きたり、口を開けると関節がガクンと音を立てたりします。

平面的な図で示しましたが、同様のことが左右だけではなく前後、上下の顎の動きにおいて立体的なズレとして起こっています。

治療法

治療法1

正確なかみ合わせの位置を決めるために、マイオモニターと 呼ばれる筋肉をリラックスさせる機械を使い、ご本人の左右 の咀嚼筋に最も適したかみ合わせの位置を見つけます。
その位置で噛めるように作成したマウスピースのような物(スプリント)をなるべく長時間使っていただき、経過を見ます。(1ヶ月から最長1年半)

治療法2

かみ合わせの観点から見ると間違っている位置でも、長期に渡って生体がその位置で習慣的に適用してきていますので、慎重に経過を見てスプリントでの位置が患者さんにとって良好である事を確認してからは、スプリントが無くてもその位置で噛めるようにかみ合せを調整して行きます。

顎関節症とまで行かなくても潜在的にかみ合わせに問題がある患者様は実はとても多くいらっしゃいます。治して行くと明るい表情でしっかり左右で物が食べれるようになったと、おっしゃって頂ける事が我々の大きな喜びです。多くの患者さまが美味しく色々な食事が取れるようになる事が我々の使命と考えております。

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噛み合わせ診療の装置

マイオモニター

成人になる過程の中で少しずつ咬み合わせの位置がくるってきてしまっている方が実は大勢いらっしゃいます。
むらせ歯科医院では従来の咬み合わせの診断に加え、マイオモニターという専用の診査機械を使って一人一人に最適な咬み合わせの位置を作る診療をおこなっています。

マイオモニター1

マイオモニター2

マイオモニター3

マイオモニター4

マイオモニターは、持続時間0.5ミリセカンド、電圧11~12ボルトの矩形波パルスを1.5秒に1回発生する装置で、左右下顎切痕から頚部背面正中部に向けパルスを送ることで第V・第VII脳神経幹を経皮的に電気刺激(TENS)し、第V・第VII脳神経支配下の筋の一過性同時収縮を惹起することで、咀嚼筋の異常な緊張を緩和し、筋リラクゼーションがはかれる理学療法装置です。

解説は専門的で、難解ですが、30年以上世界中で使われて来た機械で、改良を重ねて来ています。世界的にも優秀な先生がたどりつく機械です。

マイオモニター5

マイオモニター6

一人一人の患者さんにとって咬みあわせの最も適した位置は治療を進める間にだんだん変化して行きます。経過を見て行き、最終的な咬みあわせの位置を決めて行きます。

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顎関節症治療の臨床写真

顎関節症診療動画ページ

【画像】症例1

顎関節症治療1

口が開かなくなったと、お母さんがパニックになって電話されて来ました。

顎関節症治療2

開けてもらうと関節が痛く、ここまでが精一杯でした。

顎関節症治療3

マイモニターを使って弱い低周波を流します。

顎関節症治療4

40分でここまで開くようになり、痛みもほとんど無くなりました。

【画像】症例2

顎関節症治療5

この方も同様に口を開けるのが大変だった方です。

顎関節症治療6

器具を作って使っていただき2カ月でスムーズな開け閉じが出来るようになっています。

顎関節症治療5

器具は奥歯が高いものです。
器具を入れた状態で咬んでもらっています。下の写真はこの方の模型です。

顎関節症治療6

顎関節症治療7

マイオモニターを使って調べた、現在のこの方にとって適した咬みあわせの位置です。治療を進めるうちに、だんだん位置が変わって行くと思われます。

顎関節症治療8

顎関節症治療9

【画像】症例3

術前

術前1

術前2

術前3

この方は矯正終了後に顎関節症になって来院された方ですが、マイオモニターで調べてみると以下の位置が正しいとなりました。
この位置でスプリントを作って装着して来院された患者さんは非常に明るく元気になられて、ホッとしたところです。

術後

術後1

術後2

術後3

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顎関節症・噛み合わせでお悩みの方へ

本ページでもご紹介させて頂いた岡山大学名誉教授/ICCMO日本部会会長「山下 敦」先生より、嬉しいメールを頂きました。

むらせ歯科医院
村瀬慶次先生
冠省

ご活躍拝見しました。

素晴らしい臨床成果を挙げておられることを大変嬉しく存じます。
衷心より敬意を表します。

こちらは来年京都で開催します18th ICCMOの準備やらMyo-dentureの本書きで多忙です。
京都で是非お会いしましょう。
本が出来たらみて下さい。
益々のご活躍を祈念します。
有難う御座いました。
近況写真をを添付します。

岡山大学名誉教授  山下 敦

むらせ歯科では咬みあわせの治療に自信を持っており、治せると自負しています。
多くの歯科医院が咬み合せの改善をうたっていますが、本当に治せるドクターは非常に少ないと思います。
外傷による骨折、特殊な病気による変形、長期に渡る関節円盤の変形、精神的なアプローチが必要な場合、上記のように現在の補綴物を除去する必要のある難しいケースも有りますが、多くが改善すると思っていただいて大丈夫です。

治療費用についてもお伝えします。
基本的に保険診療でやってます。
なるべく保険が使えて患者さんの負担が減るにはどうしたら良いのかを一緒に考えていますので、ご相談いただいて大丈夫です。

また遠方からもお越しになられる患者様もいらっしゃいます。そのような場合は通常の虫歯の治療は近くの歯科医院で受けられる事をお勧めしています。

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