インプラント

インプラントとは

インプラントとは、歯の失われた部位の顎の骨の中に、人工的な歯根を埋め込み、 その上に人工歯を取り付ける治療方法をいいます。

インプラントは人工歯根とも呼ばれ、天然歯に近い構造をもち、口の中の機能回複 と審美性を追求した新しい治療です。

インプラント画像1
顎の骨の中に金属(チタン)を埋め込みます

インプラントの特長

  • 自分の歯のような自然な使用感
  • 見た目が自分の歯とほとんど変わらない
  • 噛む力が低下しない
  • 周囲の歯に負担をかけない

治療の流れ

1)初診

  • インプラント治療についての相談と説明

2)診査

  1. 病歴・健康状態の問診
  2. 口の中の診査
  3. レントゲン写真

3)診断

  • 治療方針の決定と説明

4)手術

  1. 歯の根が顎の骨の中に埋っているように、専用の器具で顎の骨の中にインプラントを埋めるための孔を作ります
  2. インプラントの歯根部を骨の中に埋入して、歯肉でおおい保護しておきます
  3. 概ね3ヵ月後に埋っているインプラントの上をトリミングして支台部を取り付けます

近代的なインプラントが、出来たのは今から30年以上前になります。

私自身文献等で、流れをずっと見てきていましたが、上手く行かない時に感染を起こすのが大きな問題と考え、取り組みませんでした。

ところがここ数年で素晴らしいインプラントが開発されました。

当院で使用しているエンドポアインプラントは表面をスポンジ状に加工してある物で、本体が通常の物よりずっと小さく、それでも十分な維持力があり、その上何か問題が有れば人体に影響を与える事無く脱落してくれるまさしく天然の歯に取って代わることの出来る素晴らしい物です。

10年の臨床データーで、95%の成功率を示しており、上手く行かない5%も初めの1年以内にトラブルが出ていますので、1年機能しているインプラントの全てが身体の一部として10年機能しています。(日本大学歯学部のデータ)

事前にCTを取って骨の内部の状態を調べておいた方が良かったり、前後、上下の歯の関係で埋める事が難しい部分も有りますので、詳しくは直接ご相談下さい。

かなり骨の状態が悪くても大口式と言われる骨を削らないで広げて植立する技術も行っています。

診療装置とインプラント

Kavoインプランター

イントラサージ300

イントラサージ300

診療中、ライトで明るく照らしながら処置できる世界で唯一の機械です。

ライトがつくだけではなく、操作のやりやすさ安定性でも群を抜いています。

ホースはおろか、ヘッド、エンジン本体にいたるまで、オートクレーブで滅菌する事が出来るインプラント専門の高性能機械です。

ぺリオテスト

ぺリオテスト

ドイツシーメンスが開発したインプラントや、歯周病の歯の動揺を測定する事が出来る機械です。時間を追って数値の変化を見る事で、インプラントの状態を客観的に評価する事が出来ます。

エンドポアインプラント

エンドポアインプラント

世界最小のインプラントです。元々歯があった所に、元の歯より小さい物を入れますので基本的に安全です。又、エンドポアは感染が起こった時には早期に脱落する事で、天然の歯が持っている生体への感染を防ぐ構造にもなっていますので、長期に安心して使用できます。

実際のレントゲン写真

レントゲン写真

私自身、トロント大学で作られたこのインプラントに出会う前は、インプラント治療を一切やりませんでした。又、否定していました。写真をごらんになると、この20年でいかに進化したか、驚くほど小さくなって天然の歯と同じか、むしろ小さいことが分かります。

エンドポアは初期固定が取れない事、術式が悪いと直ぐに感染する点が有りますが、右下5番のインプラントオペ、機能開始後に4番の根尖病巣による抜歯、6番の根尖病巣急性化による大きな腫脹を経験したケースが有りますが、ぺリオテストの数値はプラスマイナスゼロと正常で、感染は全く起こりませんでした。

チタンが生体に認識され、骨との結合による機能回復と言う素晴らしい研究がブローネンマルクによって行われましたが、骨面を滑らせ、天然歯より大きいものを生体に入れるのでは臨床において限定した使用方法が必要だと思われます。

平成16年から18年末の段階で、16人、28本のエンドポアインプラントによる手術を行いましたが、再手術は骨の状態が悪く出血が少なかった1本のみで、当医院での成功率は96%です。ブリッジ、単冠共に全てが問題なく機能しています。

当たり前の事ですが痺れ、麻痺、機能障害といった術後のトラブルはゼロです。

サイズが小さいため、オペも安心で、費用も安く抑える事が出来ます。

全ての患者様に喜んでいただいているのは有り難い事です。

その後もエンドポアインプラントの予後は極めて順調です。オペを始めた平成16年から平成24年1月まででひとりのトラブルも有りません。

手術後4年で感染による脱落が2本有りましたが、それも負担過重による綺麗な脱落でした。その方々もインプラントの再治療を希望され成功しています。インプラントは天然の歯より長くてはいけない、大きくてはいけない、もしも感染があれば脱落すれば完璧と考えています。当医院でインプラントをして良くなかったと言われた方は一人もおりません。エンドポアインプラントは現時点では比較することが出来ない最高の製品と思います。

平成26年2月段階で残念なことにエンドポアインプラントは新たな製造が中止されました。元々カナダの会社をアメリカのメーカーが買い取り、そこがさらに大きな会社に買い取られ、部門が無くなってしまいました。

現時点でこれ以上安全確実なインプラントは無いと信じていますが、現在のストックが有る間はエンドポアで、在庫が無くなれば、その時点で最高の別の製品にして行きます。

GTR,GBRとインプラント治療

GTR

GTRは歯周病で失われた歯根膜を作り、さらに骨を増やす手術です。

GTR1

骨が溶かされている像

GTR2

実際の状態、骨が無くなっているところ

GTR3

骨を特殊な膜(GTRメンブレン)で覆いピンで固定する

GTR4

手術後縫った状態

GTR5

4週間後、新しく出来たばかりの幼弱な骨

GTR6

左の写真と比べて大きな違いがあるのが分かると思います

GBR

GBRは骨を増やす手術です。

インプラントをやりたくても骨の状態が悪く今まではやれなかった事が有りましたが、GBRをする事で多くの患者様の福音となっています。

難易度が高く、当院で数名の方にオペしましたが、現在メンブレン材料を研究提供していたゴアテックス社が製造をやめていて、平成26年現在、オペが出来なくなっています。大口式と言われる骨を削らないで細い器具から徐々に骨を広げる術式で対応できています。

GBR

骨の密度が低く、さらに大きく凹んでしまっている。

この状態ではインプラントをする事は出来ない。

患者様は長年歯が悪い事に苦しんで来られ、当院でインプラントが出来る事を知って何度か涙を流された方です。

この部分に人工的に骨を作る事でインプラントを埋める事が出来る。

GTR同様、特殊な膜でこの部分を覆う。(骨の造成は最先端技術で難しい手術です。良くご相談下さい。)

GBR1

最初のオペ終了後約6ヶ月後の状態(鏡使用)

GBR2

歯肉を開き、覆ってある幕を除去する

GBR3

新しく作られた骨、約半年経過し、まだ柔らかいがインプラントのための十分な骨が新しく作られている

GBR4

取り出したメンブレン膜(ゴアテックス)と、骨固定のピン

GBR5

インプラント植立オペ。方向を決定します。
方向の決定は極めて大切でよく咬めるかどうかを左右します。

GBR6

インプラント埋入終了。
根の部分が出来ましたのでこの上に歯を作りかぶせる事になります。

費用

インプラント1本辺り埋入時の1次オペ 15万
上部構造10万(2次オペ、アバットメント含む)計25万
ブリッジの場合はダミー部は7万5千円のみです。
CT撮影、診断は2万5千円(上下)~2万円(片顎)インプラント治療費に含みます。
1年の完全保障とその後は7年の償却による保証が付いています。

医療機関の先生方へ

医療機関の先生でご興味のある方には情報を提供いたします。

当院では咬合のバランスを取った上でのインプラント治療を行っていますので、それも高い成功率に関係有ると考えています。

2011年8月に、八王子より岡山先生がご来院されました。

岡山先生とともに

2011年10月に、厚木より中島先生がご来院されました。

岡山先生とともに

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